【欲望都市】37Gamesが贈るヤクザ育成シミュレーション

中国の大企業、37Games。中国語表記「三七互娯(上海)科技有限公司」。
2011年設立ながら世界TOP25のゲームアプリパブリッシャーにランクイン。
日本の老舗ゲーム会社である「SNK」を買収するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。

 

そんな37Gamesが2019年3月にリリースしたのが『欲望都市』。
ジャンルは育成シミュレーションRPGになりますが、他には以下のような表現を見ることが出来ます。

・ヤクザ育成シミュレーション
・クライムシミュレーション
・任侠シミュレーション
・親分育成シミュレーション

ジャンルがもはやアウトレイジ状態。
ここまで書けば、もうおわかりでしょう。
欲望都市は「中国の会社が作った日本のヤクザRPG」なのです。

 

 

 

極道になって目指せ全国制覇、育成シムの基本に忠実なアプリ

コンセプトとは裏腹に、非常に丁寧な作りになっているのが欲望都市の特徴。
37Gamesはこうした育成シミュレーションで名を挙げた会社なのもあり、ノウハウが適切に蓄積されているのでしょう。
華美な装飾を廃している分、動作もとても快適で、サクサクとプレイを進めていくことができます。

 

ストーリーもそこまで重要ではないですが、まさしく「ヤクザの成り上がり物語」。
その代わり、キャラグラフィックには力が入っており、愛人になってくれる美女たちも非常にきれいどころがそろっています。

女教師や女性警官まで揃っているあたり、いろいろと「理解」している感がありますね。
他にも高飛車セレブや格闘女子高生など、服を脱いだらやたらおっぱいが大きいことをアピールしてくれます。
(もちろん全年齢対象なので、大切な部分は隠してあります)

 

新規サーバーも適宜設立されているため、「ゲームを始めたら周りがベテランばかりだった」などという悲劇はそうそう起こりません。
余裕をもって、マイペースで続けられる環境が整っているでしょう。

 

 

 

 

どこかで見たことのあるヤクザさんたちがいますね

このゲーム、日本のユーザーを取り込むためか、「なんだか見たことのあるキャラクター」が配下として登場します。
そう、あの有名ヤクザゲーム「龍が如く」のキャラクターです。

 

発売はセガ。0から7まで本編だけでも8作。
さらに、『龍が如くオブ・ザ・デッド』や『龍が如く 見参!』、『龍が如く 維新!』、新章たる『クロヒョウ』シリーズ。

加えて、龍が如く7から新主人公を務めることになった春日一番のお披露目作品となった『龍が如くONLINE』まで。
全世界で1200万本以上を売り上げた、現代のセガの屋台骨とも言えるシリーズです。

 

いるんですよ。
その、龍が如くの名物キャラたちが。
いいえ、もちろんタイアップやコラボレーションなどはしていません。

 

それに、ほら、名前が違いますし。
姿形も決定的なところは外してしますし。
でも、ちょっと思い出しちゃいますよね。
石景山遊楽園のニセドラえもん……。

 

ちなみに、織田信長や豊臣秀吉や徳川家康、ナポレオンやシュワルツネッガーといったキャラのパロディも存在します。
もはや「ヤクザvs英雄」といった気もしてきました。
アーサー王に至ってはドスじゃなくてちゃんと西洋剣を持ってますし。

 

 

 

サーバーが非常に強く、ノンストレスなプレイが可能

しかし、訴えられていないあたり、茶目っ気で済ませられるギリギリのラインを心得ているのでしょう。
事実、欲望都市自体のゲームとしての質は、オーソドックスにエンタテインメントしています。
また良い設備投資を行っているため、どの時間帯でも快適にプレイが可能。

 

これは非常に重要で、アプリによっては管理サーバーが増えてくるととてつもなく重いタイトルもあるんです。
欲望都市に関しては安定して軽い動作を続けているため、一安心といったところでしょうか。

 

もうひとつの特徴として、同一ジャンルでよくあるレイドボス。
彼らは概ね12:00-14:00および20:00-21:00の出現時間帯が固定されているのですが、欲望都市は違います。
なんと1:00-23:00と広い時間帯の好きな時に挑戦する時が可能なんです。

これはボスの設定を「倒すボスではなくハイスコア型のボス」とした点が大きいのでしょう。
倒すボスの場合、先着順で入ったプレイヤーばかりが有利になってしまいますからね。

 

そうしたレイドボスの時間帯に重くなるゲームがあることが多い点を考えると、欲望都市の方式はとても優秀であると思います。
倒しに行くのに回線格差や地域格差があるようでは堪ったもんじゃありませんからね。

 

 

リアルもゲームも、金の使い所は重要だ

課金ポイントはいくつもあります。
メインの課金アイテムである「ダイヤ」を買うこともできますし、直接アイテムセットを購入することも可能。

ただ、レア衣装なども含めてすべて入手しようと思うと、これはもう莫大な財産が必要になります。
車をポンと買えるくらいのお金を、ソーシャルゲームに投じることができますか?

 

さすがに厳しいでしょう。
皆さんが株やFXで大儲けしているならいざ知らず、大抵の人は動かせるお金の限界というものがあります。

 

ならば、どのイベントにどれくらいダイヤを使うのか。
そのために、課金をしてでも入手を図るのか。

 

そのあたりをよくよく計画して臨むことが重要になるでしょう。
これはヤクザの経営シミュレーションでありながら、同時にリアルの財政の管理シミュレーションであるとも言えます。
ゲーム内チャットで「借金してでもゲームは続ける」旨を吐露していると、心から切ない気持ちになってしまいますよ……。

 

なお、このゲーム内チャットも、欲望都市のものは動作が軽くて使いやすいです。
同サーバー内チャット、ギルド的役割の「組」チャット、世界チャット、個別メッセージチャット。
基本の性能を低負荷で利用できるので、コミュニケーションメインのプレイヤーさんにもおすすめと言えるでしょう。