演芸というものがこの世にはあります。
あれこそは、絢爛なる歌や踊りで人々を魅了する芸術的舞台。
その中の一形態としてレヴューが存在するのはご存知でしょうか。
オペラやミュージカルに似てはいますが、より大衆娯楽的な代物として栄えました。
『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』はそうしたレヴューを題材としたフィクション。
その中でも『Re LIVE』の名前を関する本作はゲームアプリ部門として、アニメの先にある物語を展開していきます。
名前だけだと、なんとなく大正ロマンな雰囲気がありますね?
でも、舞台は現代。
この世界ではレヴューという演芸の一形態が隆盛を極めていて、
「舞台に魅了され、舞台に生かされている」舞台少女たちが躍動しています。
ゲームシステムとしては非常にとっつきやすく、属性の有利不利や前衛中衛後衛といった配置関係がある感じ。
ただ、そこに独特の世界観が加わることで、決して他のゲームには真似の出来ない雰囲気を放っています。
本アプリの開発はエイチーム。監修はTBSとブシロード。
業界屈指の企業たちが放つプロジェクトの詳細、ぜひご覧ください。
最高の舞台を取り戻すために
アニメの舞台は「聖翔音楽学園」でしたが、アプリ版はこれに別の学校が追加。
「凛明館女学校」「フロンティア芸術学校」「シークフェルト音楽学院」の3つと合わせて4つ登場します。
これに合わせて個性豊かなキャラたちが登場するのですが、彼女たちの掛け合いはメインからイベントに至るまで、実に愛にあふれていて良いですね。
何より面白いのが、作中で「少女たちや学校の弱みを痛烈に批判」する展開があること。
これはメインストーリーを進めてもらえればわかるのですが、『RE:LIVE』というタイトルそのものにも連なる物語となっています。
これはね、とても上手い作りだと思いました。
演芸、演劇をテーマとしつつ、その上で鮮烈な「作劇」を見せてくれるのですから、脱帽といったところです。
メインストーリーも聖翔、凜明館、フロンティア、シークフェルトの4校をめぐり、群像劇のように幅広く展開。
各校ごとのサブストーリーは、この骨太の展開によってさらに際立つことになっています。
演技派たちがよりどりみどり
「スタリラ」はアプリですが「レヴュースタァライト」はひとつの大きなコンテンツとして、様々な分野に展開しています。
そのため、各キャラに起用されている面々も、かなりマルチな才能を持っているのが特筆すべき点。
例えば、主人公格である愛城華恋を演じる小山百代さんは、劇団フルーツバスケットの出身。
その後はスターダストプロモーションに所属していますが、こうした特殊なタイトルに抜擢されたのもうなずけるところです。
また、両親ともにスタァであり、卓抜した才能を持つ天堂真矢は富田麻帆さんが担当。
子役俳優としてミュージカル『ANNIE』で6歳のときにデビュー。
その後も東宝の『サウンド・オブ・ミュージック』や劇団四季の『ライオンキング』などに出演。
そんな中、アニメやゲームといった異色のこの役柄を演じることになりました。
同じく強烈な才能を持つシークフェルトの雪代晶を演じる野本ほたるさん。
この方はも子役俳優として舞台などに出ていましたが、
とりわけ有名なのはミュージカル『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎ役。
非常に強烈なキャラのため、ゲーム内でも主役級の存在感を放ってくれます。
ここまで見ていってもわかる通り、彼女たちは声優業が本業というより、
舞台俳優やミュージカル俳優がメインという方々ばかり。
実は、それにはレヴュースタァライトがメディアミックス作品である点が大きく関わっています。
詳しくは次項に譲りましょう。
これぞメディアミックス作品の華々しさ
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」は大企業がタッグを組んだ壮大なプロジェクトです。
ゲームアプリは本稿で解説している通り。
さらには、マンガだけでも複数種類、テレビアニメの放映、アプリ内アニメの制作。
そして、リアルに飛び出しての舞台公演が華々しく行われています。
YouTubeには公式のスタァライトチャンネルがあるので、そちらをご覧いただくと、より魅力に触れられますよ。
彼らはまさしく現実空間で歌い、踊り、レヴューを披露してくれます。
楽曲はいずれもオリジナル。
歌唱力を見込まれて選抜されたメンバーが、華やかなパフォーマンスで魅せながらに歌う様は圧巻です!!
とりわけレヴュースタァライトを象徴する歌は『Star Divine』ではないでしょうか。
「舞台に生かされている 切っ先に栄光止まれ」という歌詞は、まさしく世界観すべてを包含している最良の歌詞です。
切っ先というのは、彼女たちは剣などの武器を手にしているから。
もちろん、それは舞台上で戦うためです。
舞台は彼女たちにとっての戦場であり、勝ち取るべき栄光が輝く場所なのです。
そういう意味で、「極上の青春のキラめきを見ることができるコンテンツが、レヴュースタァライトである」と言えるでしょう。
ちなみに「キラめき」というワードも、何気に重要ワードなのです。
レヴューがあなたを待っている
どのコンテンツから触れても楽しめるのがレヴュースタァライト。
しかし、それでもゲームの『レヴュースタァライトRE:LIVE』、そう、『スタリラ』を推奨します。
基本プレイ無料というのはとっつきやすく、ログインボーナスだけでも課金アイテムであるスタァジェムは結構もらえます。
スタァジェムによってガチャが引けますが、これが結構高レアが当たりやすくて嬉しい限り。
でも、各学校のフルメンバーで最高レアを揃えようと思うと、さすがに結構課金する必要が出てきちゃいますけどね。
同じプレイヤー戦で勝ちまくりたいというのでもない限り、まったりプレイは無課金でも充分に遊べます。
そうして、キャラの魅力に存分に触れたならば、テレビ版のアニメを視聴してみたり、マンガを読んでみたり、レヴューの映像を見てみたりしてはいかがでしょう?
声優の皆さんがアイドル売りをし始めて久しいですが、それとは一線を画した世界が待っていますよ。