メギド72。
このゲームが日本ゲーム大賞2019の優秀賞を受賞した時、ファンは歓喜に包まれました。
リリースされたのは2017年の年末なのですが、そこから数ヶ月は「暗黒期」と呼ばれるほどに低迷…。
不具合に次ぐ不具合、サービス終了の噂、ステルスマーケティングの風評。
「DeNAゲーム事業の凋落の象徴」とまで言われたのです。
しかし、メギドは死んでいなかった。
そこから運営体制を立て直し、コツコツと信用を積み上げていきました。
元々、バトルシステムの戦略性は高く、骨太なシナリオが評価されていたゲーム。
「ソーシャルゲームのRPGは物足りない」と感じていたオールドファンの心を掴んでいたのも大きいと言えるでしょう。
そう、このゲームは他のソーシャルゲームでは満足できなかった方にこそおすすめです。
先程も挙げたバトルシステムは、敵と味方が選択肢を奪い合う戦略性の高いもの。
ひとつの判断ミスが命取りになるような、ひりつく戦いを楽しめます。
高難易度ともなれば、充実した戦力でも攻略は容易ではありません。
他にも魅力は盛りだくさん。
その中でも特に際立つキャラクター性の強さに絞ってご紹介しましょう。
レアリティなしで誰もが戦力になるすばらしさ
このゲームのキャラクターとなるメギドにはレアリティの概念がありません。
彼らはみんなクエストで手に入るアイテムを集めて、星が6つになるまで進化させることができます。
正直に言って、「このゲームで使えないキャラなどいない」と断言できるほどです。
こんな経験はありませんか?
せっかく好みの外見や声なのに、弱くて使うのに愛が必要。
手に入れるのに万単位で課金しなければいけない。
ご心配なく。
メギド72は「誰もが強い」。
そして、固定配布のメギドは結構数がおり、新しく手に入れるための「魔宝石」もよく手に入るんです。
ちなみに。
キャラクターの名前は古代イスラエルの王であるソロモンと、彼が使役した72柱の悪魔などから取られています。
何しろ元が別言語なので、最初は覚えるのが大変かも。
「ウヴァル」と「ウァプラ」と「ウァサゴ」。「アンドロマリウス」と「アンドレアルフス」。
ああ、紛らわしい!
そんな気持ちになるかもしれませんが、このゲームにハマったら一変。
すっかりビジュアルと一体化して覚えてしまいます。
リセマラでおすすめするメギドはこれだ!!
チュートリアルが終わると、2体のメギドがもらえます。
メギドはみんな特有の使い所があるのは先に書いた通り。
でも、「強い」と「すごく強い」が選べるなら、もちろん後者ですよね?
キャラ愛で選んでしまってもいいですが、難易度も高めのゲームです。
サクサク進みたいなら、リセマラするのがオススメですね。
幸いゲーム内の機能で何度でも10連が引き直しできるので、わざわざアプリを消したりする必要はありません。
先制攻撃と連続攻撃のラッシュ。
耐えてから反撃していくカウンター。
一撃で戦局を変えるバースト。
この3属性が存在しますが、個人的におすすめのカウンターから紹介しましょう。
おすすめメギドの組み合わせ・シトリー&グレモリー
【シトリー】は優秀なアタッカー。
彼女が槍を振り回しているだけで、序盤は大抵の敵が吹っ飛んでいきます。
追加効果も非常に強く、彼女がいるだけで難易度が一気に下がる敵も多数。
唯一の難点としては、かなり耐久性能が低いので、しっかり守ってやる必要がある点でしょうか。
【グレモリー】は敵の行動を阻害するスキルに、味方の耐久性能を大幅に向上させる奥義が強力。
とりわけ強力な攻撃を備えているボス戦において、彼女の劇的な効果は期待できます。
デメリットとしては攻撃力が低めなのですが、そこをシトリーと同時に確保すれば、完全解消。
「キミたちふたりがいれば負けないねこれ」状態で突き進むことが可能です。
おすすめメギドの組み合わせ・シトリー&マルバス
【シトリー】は先程述べた通り。
攻撃力は高い。継続ダメージは与えられる。何なら状態異常まで付加できる。
ついでにキャラクターとしても愉快な一面が多いので、後述のキャラストーリーを解放する価値はあります。
ただ、重ねて述べると、とにかく柔らかい。あんな体にぴっちりな鎧を着てるから……。
そこで、【マルバス】の出番です。
彼女はすさまじい回復力を備えたヒーラー。
さらに、素早さが非常に高いため、敵のとどめの一撃よりも早く回復することが可能です。
スキルでは単体回復なのに加えて、奥義では全体回復と防御力上昇。
しかも、その奥義は自分が攻撃を受けると効果アップ。
長期戦には必須のメギドと言えますね。
難点はグレモリー以上に攻撃能力が皆無なので、周りがアタックしていく必要があります。
そういう点からも、シトリーとは実に相性が良いわけです。
課金してでも手に入れたいヤツら
メギド72における課金ポイントのメインは「魔宝石」の購入になります。
魔宝石はメギドや装備のオーブを手に入るための「召喚」に使うのが主な役割。
他にも行動するための体力回復などに使えますが、基本は召喚に使うのがベストでしょう。
ただ、一番お金を投入したいのは「指名召喚チケット」が販売される時。
これは1人好きなメギド(一部対象外)を選んで交換できるものですが、それが3,000円と安価。
何しろ「10万円天井までつぎ込んでようやく手に入れることができた」なんて話題に事欠かないスマホアプリ業界。
3,000円で好みのキャラクターが手に入るのは、とてつもなくお得な施策です。
しかも、魔宝石セットとして売り出されるので、通常の召喚も回せるお得感。
では、指名交換チケットで好みの外見などではなく、性能で選ぶとしたら誰なのか?
そんな「超使えるヤツ」を選びたい貴方に、ふたりを簡単に紹介させていただきましょう。
それは「フォラス」と「アンドロマリウス」です。
ささっと解説しちゃいますね。
【フォラス】は通常攻撃を強化します。
各メギドの強力な奥義は通常攻撃の延長線に位置するため、奥義も強化される強み。
しかも、フォラス自身の奥義で、味方の単体攻撃が全体化。
複数出てくるタイプの強敵でも、PvPでも、とんでもない威力を発揮します。
他方、【アンドロマリウス】はスキル攻撃を強化するタイプ。
基本的にメギドの特徴は奥義とスキルに出るので、これだけでも恐ろしい威力を持ちます。
正直言って、運用次第では「相手に何もさせない」ことさえ可能。
さらに、奥義では味方全員にスキル攻撃を1回ずつ積むため、手数面でもえらいことに。
そういう2人が攻略上はおすすめですが、最後はキャラ愛で決めるのが個人的にはおすすめですね。
「見かけがいいし、実際に強い」が楽しめるのがメギド72最大の魅力だと思いますので。
メインストーリーとキャラストーリーに震える
ここまでゲーム的な側面から強さの度合いを計ってきました。
しかし、メギド72最大の魅力は濃厚なストーリーにあります。
メインストーリーはさることながら、期限つきで開催されるイベントストーリーも世界観を表した優秀な産物。
ただ、私が一番推したいのはキャラストーリーです。
これはメギドたちが仲間になる前の物語。
ゲームの中で手に入るアイテムを集めて、好きなメギドから解放して閲覧することが可能です。
その出来は実に見事。笑いあり感動あり。彼らの生き方そのものが見えてきます。
メギドたちの境遇は様々。
寿命の長さも、それぞれの事情によって違ってきます。
しかし、「生きる」ということの重さを感じさせるそれぞれの物語が、心を震わせてくれる。
とりわけ初期から固定で配布されるメギドのキャラストーリーはいずれも評価が高いです。
私のおすすめは「ウェパル」と「バルバトス」。
この二人の物語はぜひとも読んでいただきたいですね。
他にも固定で加入するメギドたちはメインストーリーの濃厚さを増してくれることが多いので、優先して解放することをおすすめします。
ゲームで遊ぶことの楽しみが詰まった「メギド72」
ゲームファンの間には、ある先入観があります。
それは「ソーシャルゲームとは課金をして、ガチャを回して楽しむもの」という観念。
無論、偏見です。
課金せずとも楽しめるゲームはいくらでもある。
ですが、そのドキドキ感。
キャラクターを集めるというコレクション要素が魅力のひとつなのは事実です。
ただ、何よりそういう言説を補強していたのは、「歯ごたえのあるゲームが少ない」という現実でした。
メギド72の登場は、ソーシャルゲーム界にとっての優秀なアンサーだと言えるでしょう。
日本産コンテンツの強みである「キャラクターコンテンツ」でありながら、濃密なテキストで裏打ちされたゲーム。
かといって、課金前提の設計ではなく、古参ユーザーから始めたてのユーザーまで広く楽しむことができる。
たとえ合うにせよ合わないにせよ、日本のゲーム史を作るアプリとして名前が上がる存在なのは間違いありません。
「テレビでCMをやってるけど、逆にやりたくなくなるなあ」
なんて方も、ここはひとつインストールしてみましょう。
いきなり主人公が不幸に見舞われる、衝撃の展開にドキリとさせられますよ。